Iご夫妻、脳出血後遺症の妻と膀胱瘻のご主人、知床2泊3日
- 2017年10月04日
- ブログ
脳出血のため右不全麻痺となりリハビリを行っているIさんのご主人より、妻とまた旅したいと依頼がありました。
「また旅行に行けるとなったら、妻もリハビリの励みになると思うんだ。やっぱり希望がないとな」
ご主人は、糖尿病神経障害のため膀胱が正常に機能せず排尿できないため膀胱に管が入っています。
早速、ご夫婦の家を訪れました。壁には旅先でとられた多くの写真が飾ってありました。
「僕たちはあちこちにいったけど、北海道にはいったことがないんだよ」
近くの公園でお二人がリハビリをする姿を拝見。陸上競技場のような平らで足元にやさしい道を毎日、朝・夕と300mの距離を35分かけて歩かれていました。
障がいのない方のゆっくり歩行が4km/時ですから、7分の1くらいのスピードでゆっくりゆっくり。。
なので長距離を移動するときは車いすの登場です。
旅は9月下旬に私が網走の病院で勤務する日にあわせ実施し、私が同行しました。
往復の飛行機に乗るのもドキドキですが、様々な職員さんの連携プレーのおかげで安心できます。
初日は女満別空港-メルヘンの丘-網走刑務所-能取湖のさんご草群落-ウトロ温泉。
2日目と3日目で知床を満喫していただきました。
熊も見れたし天気も良く最高の旅行日和でした。
久々の旅ですので宿はウトロに連泊するプランをご提案しました。
お二人の感想:「普段の生活圏から離れ、思い切って旅に出てみて不安が多かった。でも宿の人、船の人、タクシー運転手、空港職員などいろいろな方に親切にしていただいたことでこれからも旅行に行けると感じた。旅行後も近くの公園をリハビリ目的で歩いているけど、そこでよく遭遇する友達が、旅の間いなかった自分を何かあったんじゃないかと心配してくれた。そのあと旅の話で盛り上がったんです」
私もお二人に同行したことで気づかされたことがたくさんありました。
病院の中で医療を行っているだけではわからないことがいろいろとあります。