アルバラシン株式会社
病気や障害があっても旅行を楽しめる世の中へ
080-3465-496110:00-18:00(月-金)

お客様対応、診察中につき電話に出られないことがあります。
お急ぎの方はメッセージを残していただけますと後でかけなおします。

興和創薬株式会社 社内勉強会にて講演


弊社の取り組みについてご説明する機会をいただきました。

普段、医師や薬剤師さんむけに自社製品のPR活動を行うMRさん向けの勉強会でした。

福祉分野出身のかたもいらっしゃり大変盛り上がりました。

私が何をしているかではなく、どういう気持ちでこのお仕事をやっているかをお伝えしたかったのですが伝わったでしょうか?

たくさんのご質問ありがとうごました。

三好春樹先生と一緒に講演させていただきました


株式会社 楽天堂様が主催する講演会で登壇しました。

メインスピーカーは介護の世界の第一人者、三好春樹先生です。
三好先生の話に私を含めた聴き手の皆さんが見事にひきこまれておりました。

私は二番手。

正直、めちゃめちゃ三好先生の残像を意識してしまいました。
あれ、ここに来られている皆さんは私の話を期待しているのかな??
妙に自分本位の話ができなくなり、、、
来ていただいた皆様には申し訳ありませんがうまく言いたいことを言えませんでした。
川上史上類を見ない大失敗のプレゼンテーションです(;_;)

でも、会の後で三好先生、佐藤先生と飲んだ酒はおいしかったです。
お二人は非常にシンプルな言葉を使って認知症のかたのケアについて説明をしますが、そこに至るまでの人間観には古今東西の哲学と介護の実践
の中での洞察力があるということを知った時に本当に感銘を受けました。

いかに私が表面的であるか・・・
本当にとても勉強になった一日でした。

喘息の患者さんの旅行


障害を抱える息子さんの進学が決まり、何年ぶりかに友達と旅行に行くIさん。
Iさんは幼少時に喘息を発症し、今も一カ月に1回は発作に苦しんでいます。

 

今回友人と訪れるのは「杜の都・仙台」。
宿泊は仙台の奥座敷、秋保温泉です。
仙台から山形へぬける仙山線沿いには秋保温泉、作並温泉と有名な温泉郷が目白押し。
わたしも塩竈で勤務していた時代には研修医仲間とよく訪れました。
秋保の大滝は刑事ドラマのロケシーンにでよくつかわれるスポットですね。
この季節、いわずもがな、紅葉が見頃です。

 

ところで喘息とはどのような病気でしょうか?
喘息の人の気道(呼吸するときの空気の通り道)には、通常時でも健常人よりも多くの免疫細胞が存在します。そこに何らかのアレルギー源、風邪、運動、気候や気圧の変化といった悪化因子が加わると気道の粘膜が敏感に反応するという特徴をもちます。

 

想像してみてください!
風邪を引くと鼻水がたくさん出たり鼻の粘膜がむくんで息をしずらくなりますよね?
あれが気道で起こると咳、痰、呼吸困難でヒューヒュー。
最悪の場合、窒息することもある危険な病気なんです!!

 

治療薬は大きく2種類あります。
一つは普段から気道を広げて、気道の免疫細胞の働きを弱めておくことで発作を予防する「controller」。もう一つは、発作時に短時間で気道を広げる働きのある「reliever」です。

 

Iさんには2種類のお薬を処方しています。さらにインフルエンザワクチンを摂取していただき、風邪をひかないように体調を整えてもらうように話しています。さらに、弊社の「旅行中の医療相談サービス」のもと、24時間私と連絡がとれる手筈になっています。

 

今週、杜の都の気温は最低気温5℃と冷え込むようです。
Iさん、お気をつけていってらっしゃい(^^)/!

旅の楽しみ方が広がります


11月、千葉県知事許可のもと旅行業者代理業に登録いたしました。旅行代理業に登録したことで、これまでのような旅行における医療相談に加え、大きく2点業務が拡大します。

  1. 弊社と契約している他社の旅行商品を販売することができます
  2. グループツアーをご提案することができます

昨年会社を設立して以来、多くの病気や障害を抱える方の旅行相談を受けてきましたが、「一人だから行けない」という声が多く聞かれました。長年連れ添った配偶者が不在であったり、子どもが独立していたりする場合、本人の希望が叶わないことがあります。弊社としましては、お一人様でもご家族と一緒でも旅を楽しめるよう、旅行プランの選択肢を増やすべく他社の旅行商品の取り扱いを開始いたしました。特にパッケージツアーなどはお一人様にもお勧めです。また、旅行を通じて新たな交遊関係が生まれ、旅行後も皆さまの生活がさらに充実したものになるよう、地域発のグループツアーも考えております。ご期待ください。

アルバラツアー第一弾!~早春の成田山と九十九里浜 1泊2日~


旅の楽しみ方が広がります


11月、千葉県知事許可のもと旅行業者代理業に登録いたしました。旅行代理業に登録したことで、これまでのような旅行における医療相談に加え、大きく2点業務が拡大します。

  1. 弊社と契約している他社の旅行商品を販売することができます
  2. グループツアーをご提案することができます

昨年会社を設立して以来、多くの病気や障害を抱える方の旅行相談を受けてきましたが、「一人だから行けない」という声が多く聞かれました。長年連れ添った配偶者が不在であったり、子どもが独立していたりする場合、本人の希望が叶わないことがあります。弊社としましては、お一人様でもご家族と一緒でも旅を楽しめるよう、旅行プランの選択肢を増やすべく他社の旅行商品の取り扱いを開始いたしました。特にパッケージツアーなどはお一人様にもお勧めです。また、旅行を通じて新たな交遊関係が生まれ、旅行後も皆さまの生活がさらに充実したものになるよう、地域発のグループツアーも考えております。ご期待ください。

喘息の患者さんの旅行


障害を抱える息子さんの進学が決まり、何年ぶりかに友達と旅行に行くIさん。
Iさんは幼少時に喘息を発症し、今も一カ月に1回は発作に苦しんでいます。

 

今回友人と訪れるのは「杜の都・仙台」。
宿泊は仙台の奥座敷、秋保温泉です。
仙台から山形へぬける仙山線沿いには秋保温泉、作並温泉と有名な温泉郷が目白押し。
わたしも塩竈で勤務していた時代には研修医仲間とよく訪れました。
秋保の大滝は刑事ドラマのロケシーンにでよくつかわれるスポットですね。
この季節、いわずもがな、紅葉が見頃です。

 

ところで喘息とはどのような病気でしょうか?
喘息の人の気道(呼吸するときの空気の通り道)には、通常時でも健常人よりも多くの免疫細胞が存在します。そこに何らかのアレルギー源、風邪、運動、気候や気圧の変化といった悪化因子が加わると気道の粘膜が敏感に反応するという特徴をもちます。

 

想像してみてください!
風邪を引くと鼻水がたくさん出たり鼻の粘膜がむくんで息をしずらくなりますよね?
あれが気道で起こると咳、痰、呼吸困難でヒューヒュー。
最悪の場合、窒息することもある危険な病気なんです!!

 

治療薬は大きく2種類あります。
一つは普段から気道を広げて、気道の免疫細胞の働きを弱めておくことで発作を予防する「controller」。もう一つは、発作時に短時間で気道を広げる働きのある「reliever」です。

 

Iさんには2種類のお薬を処方しています。さらにインフルエンザワクチンを摂取していただき、風邪をひかないように体調を整えてもらうように話しています。さらに、弊社の「旅行中の医療相談サービス」のもと、24時間私と連絡がとれる手筈になっています。

 

今週、杜の都の気温は最低気温5℃と冷え込むようです。
Iさん、お気をつけていってらっしゃい(^^)/!

結婚式参列のための訪日外国人サポート


日本人の男性と結婚される娘さんの結婚式参列のために、タイから来日されたタイ人のお客様の旅行サポートを行いました。

56歳女性、肺腺がん4期/骨転移+の患者様でした。

 

タイのかかりつけ病院からの診断書では化学療法は著効しているということ。

しかし、それ以外にほとんど情報がありませんでした。

娘さんからの情報によると、お母様は呼吸苦を訴えることなく日常の労作を行うことが出来るという話でした。

それでも、移動の航空機内は酸素分圧が地上よりも低く、疾患の進展度によっては呼吸不全になりかねません。このため携帯用の酸素を手配しました。

また、骨転移については痛み止めを使わずに対応できているとのことでしたが、いつでも痛みに対して対応できるように医療用麻薬を含んだ鎮痛剤の処方準備をしました。

 

やや緊張して迎えた初めての往診。

宿泊されている、新宿のホテルの一室でご家族が見守る中の診察です。

最初は、ご本人も付き添われたご家族のみなさん不安でいっぱい、非常に硬い表情でしたが、「日本で一番イケメンの医者が診察をするよ」というと笑顔がみられました。

ご本人と私は簡単な英語でコミュニケーションをとり、難しいことは、娘さんがタイ語―日本語の通訳をしてくれます。

問診と直近の血液検査の情報を拝見後、バイタルチェック、聴診、腹部と心臓のエコーを行いました。

診察の結果、おそらく安全に日本滞在を楽しんでいただけるであろうこと、しかし、熱発、むくみ、呼吸苦、痛みのいずれかが出現した場合にはすぐに連絡してもらいたいこと、を紙に書いてお伝えしました。

は特に異文化コミュニケーションでは、「~があったら…に連絡して」などと明確な指示をすることが重要だと思っています。

 

次にお会いしたのは結婚式の日。「日本での日々が楽しくてちょっと歩きすぎた、そのせいで骨転移がある骨盤部に痛みが出ている」とおっしゃっていましたが全体に症状の悪化はありませんでした。頓服の鎮痛剤を準備しながらも予定通りの旅程を進めて差支えない旨お伝えしました。

 

最後の診察は帰国直前です。前日に西伊豆に行かれたとのことで、疲れは見えましたが、問題なく帰りのフライトも過ごせそうだとお見受けし、こちらもホッと一安心しました。

 

今回、不安を背負って訪日して下さったタイのお母さん。

限られた時間を心配なく最大限に楽しんでもらうにはやはりプロによる安心の提供が重要だと思います。

あらかじめ想定したリスクに対する準備。

何か症状が出現した際に、それでも旅を続けるべきか中止するべきなのか、その判断と根拠の説明。

緊急時に、右も左もわからない異国で安心できる医療機関にかかれるのか?

一方で、医療機関側にとっても、日本の医療保険を持たない訪日旅行者にどこまで支払い能力があるのか不安をもちます。

そんな時に保険会社のオペレーターによるマニュアルに基づく説明とは異なり、病状とヒトを知り、顔が見える関係になっている旅行サポート医が間に入ることの意義は大きいのではないでしょうか。

今後もますます増える訪日観光客のお役に立てるよう日々精進します。

新緑の九鬼山トレッキング


アクティブシニアの方々に近年人気の登山ですが、健康に不安がある方にとっては少しハードルが高いと思われるでしょうか。しかし、健康に不安があるといって、すぐに諦める必要はありません。

山という目標を日々のリハビリや体力づくりの糧にすること、山の清々しい空気を吸ってリフレッシュすることは、健康増進のためにとても価値があります。

ゴールデンウイーク始まりの土曜日、山梨県の九鬼山に日帰りトレッキング旅行に出かけました。

旅の主役はKさん76歳。

頸動脈硬化症と糖尿病を患っておられますが、日ごろからジムに通い、軽度の運動や筋トレを続けてこられました。Kさんの基礎体力があれば、九鬼山登山も可能だと判断しました。

登山が趣味でこれまで数々の山に登ってきた私は今回、医師として、と同時に、山仲間としてご一緒させていただきました。

当日は天候に恵まれ、絶好の山歩き日和。
途中、休憩やストレッチを適宜入れ、ストックで荷重分散しながら心臓への負担を軽減し、一歩一歩進んでいきます。

Kさんは、脳への血管の一つである内頸動脈が動脈硬化病変に伴い狭窄しています。

脱水下で脳梗塞が起こりやすいので、予防のため、水分摂取量、発汗・排尿の程度の把握や炭水化物の補給・タイミングに注意しアドバイスを行いました。休憩のタイミング、疲労度合い、心拍数を見ながら移動速度もこちらで調節します。

山を歩く場合、特に足元の装備は重要です。
Kさんは、この日のために登山靴を購入し、その真新しい靴を履きならすべく近所を歩いてくださっていました。
山歩きという目標に向かってしっかり準備をされており、こちらも嬉しくなります。

そのかいあって、標高970mの九鬼山、積算標高差では上り1,067m下り1,063mを無事踏破されました!

後日、Kさんからお礼のメッセージをいただきました。
文面には登頂を果たした達成感があふれ、山頂から眺めた富士山を「本当に大きくて真っ白で、かつて見たどの富士より美しく」と書いておられました。

学生時代に白馬の雪渓で悪天候のため引き返し、それ以来登山の夢を抱いてこられたKさん。今回の決意と、実際に夢を成し遂げた行動力には本当に頭が下がります。

Kさんの登山靴に、これから何度も活躍の機会がありますように!

進行性核上性麻痺の患者さんの県内旅行


67歳のFさん。

7年前のある夏の暑い日に外で作業中に、失神と一過性の半身麻痺をおこし未治療の糖尿病と右大脳の大きな血管に狭い場所が見つかりその後の治療経過の中で、動作が鈍くなったり転びやすくなるような症状が出現。

やがて徐々に眼球が上転し、ものをしっかりと見るのが難しくなります。
神経内科の先生に進行性核上麻痺と診断されたのが2年前。
10万人に10人くらいの人に発症するこの病気は、脳のある場所の神経細胞が徐々に減少してしまう進行性疾患です。

いま、Fさんはその日によってコミュニケーションが取れたり取れなかったりという状態で、最近は、ほぼ家過ごすことが多くなっています。外出をしてもせいぜい病院にいく程度です。笑顔も少なくなっていました。
食事は、むせることがあるので細かく刻みます。まだ、少しは歩けますので訪問看護師さんが自宅で介助をすれば何とか入浴することができます。

そんなFさんの今後の人生はどういうものが予想されるでしょうか??
残念ながら今の医学では特効薬はありません。寝たきりになるまであと1-2年くらいと予想されますでしょうか。

最期は外界からの刺激に反応しなくなり食事が摂れなくなるか、感染症を併発するようになり徐々に亡くなっていくことが多いと思います。

 

 

Fさんを寝たきりにさせたくない!
限られた時間をより良いものにしてほしい!
移動時間をかけないことと、五感を刺激するような旅行プランを提案をしてみました。

 

昨年末に行った旅行時のお姿を本人・ご家族にお断りし、現在、動画にまとめております。

配信までいましばらくお待ちください。

 

 

 

ページのトップへ戻る